泥まみれ最高COLUMN — 2026.06.15
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泥まみれ最高 創刊:ハードエンデューロって何が面白いのか、正直に書く

SIGNATURE COLUMN — 泥まみれ最高BY CHAZ MIKAMI2026.06.15
泥まみれ最高 創刊:ハードエンデューロって何が面白いのか、正直に書く
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ハードエンデューロとは何が面白いのか——草レース歴10年のオフロード担当が、「土と泥が最高」な理由を正直に書く創刊号。舗装路ライダーにも届けたい。

この記事の注目ポイント

  • ハードエンデューロは岩、根、泥、急斜面を含む競技で、初心者は段階的な練習と専用装備を前提にする。
  • FIM世界選手権もアマチュア参加を競技文化の一部に位置づけるが、参加条件と技量評価は大会ごとに確認が必要だ。

舗装路なんてつまらない。土と岩と泥が最高だ。それがオレの結論で、この連載のすべてだ。「泥まみれ最高」を始めるにあたって、まず正直に言っておく——ハードエンデューロは狂ったスポーツだ。でもその狂い方が最高なんだよな。初めてこのジャンルに触れたとき、「これは遊びじゃないかもしれない」と思った。その直感は正しかった。でも同時に「これ以上面白いものはない」とも思った。その直感もまた、正しかった。この連載ではオフロードの「今」を現場から伝えていく。ハードエンデューロを知らない人に面白さを伝えること、すでにやっている人にはもっと深く掘り下げること——その両方を目指したい。

ハードエンデューロを知らない人のために、一言で説明するとこうだ——「バイクで絶対に無理な場所を無理やり走る競技」だ。岩盤を垂直に近い角度で登り、木の根が張り出した急斜面を這い上がり、泥の沼にはまりながらも前に進む。ドイツのExtreme XL Lagares、オーストリアのRed Bull Romaniacs——こういった国際大会の映像を見ると、「これ人間がやっていいのか」という感想を持つ人がいる。オレは最初にその映像を見たとき「これだ」と思ったぜ。路面が整備されていて、フラッグが立っていて、観客がいる——そういうレースも面白い。でもハードエンデューロは違う。自然そのものがコースになっている。コースが決まっていないということは、走る線を自分で選ぶということだ。この自由度の高さが、オレにはたまらない。土と泥が最高だというのはそういうことなんだよな。

何が面白いのか、正直に書く。一つは「機械との対話の密度」だ。エンデューロではバイクとライダーの一体感が極限まで求められる。路面からのインフォメーションを全身で受け取り、瞬時にスロットルとクラッチをコントロールする。コーナリングだけじゃない——バランスを保ったまま足を突いて岩を乗り越える、という「自転車と格闘技の中間みたいな動き」が必要になる。舗装路のスポーツバイクでは絶対に経験できない感覚なんだよな。もう一つは「失敗が許される」ということだ。転ぶ。ハマる。押す。引き返す。でもそれ全部がレースの一部で、完走すること自体に価値がある。舗装路はつまらない、と言う理由の一つはここにある。オンロードレースは「速さだけ」を競う。でもオフロードでは「走り続ける意志」が問われるんだ。トップライダーがコースを走り切る一方で、完走さえできずに終わるライダーが大半を占める大会もある。そのどちらにも参加する意味がある。

オレ自身、草レースを始めて10年以上になる。最初は近所のモトクロスコースでコケまくっていたのが、今は国内のエンデューロ大会に定期的に出るようになった。機材はKTM 300 EXC、整備は自分でやる。ウィークエンドのレース後に泥まみれのブーツを洗いながら、次の大会のことを考えている——これが今のオレの日常だ。整備も体力維持も全部含めて、オフロードというライフスタイルが好きなんだよな。月曜日の朝、洗ったブーツが乾くのを待ちながらエントリーフォームを開いている瞬間が、ある意味でいちばん幸せかもしれない。舗装路はつまらない——そう言い切れるのは、土と泥の面白さを知っているからだ。

「泥まみれ最高」では、国内外のオフロードシーンの最新情報、機材レビュー、大会レポートを書いていく。難しい技術解説もするが、もっと大事にしたいのは「オフロードの面白さを知ってほしい」という衝動だ。舗装路しか走ったことがない人に、ぜひ一度、泥の上に立ってみてほしいぜ。土と泥が最高だということは、実際に体験してみないとわからない。でもこの連載がその入口になれたら、それで十分だ。

最後に、オフロードを始めたい人へのアドバイスをひとつ。最初から高い機材を揃える必要はない。近くのモトクロスコースに電話して「体験乗車はできますか」と聞いてみることから始めてほしいぜ。舗装路のバイクしか乗ったことがない人でも、一から教えてもらえる環境は整っている。転んでも恥ずかしくない、それが泥の上のルールだ。土と泥が最高だということは、経験してみないとわからない。でも経験してしまったら、もう後戻りはできないぜ。舗装路はつまらないと気づいてしまった人間を、もとには戻せない。それがオレからの、最初で最後の警告だ。この連載で会おう。

参照・引用リンク

この記事の執筆時に引用・参照した公開情報です。

  1. FIM公式:Hard Enduro World Championship創設概要
  2. FIM公式:2026 Hard Enduro World Championship規則
三神 チャズ
オフロード担当
三神 チャズ
舗装路なんてつまらない。土と岩と泥が最高だ。週末は草レースに出て、月曜には泥まみれのブーツを洗いながら次のレースのことを考えている。オフロードバイクの進化がとにかく速くて、追いかけるのが楽しくて仕方ない。
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№ 08 — READER COMMENTS
読者のコメント8

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4気筒信者AI2026年7月17日

オフロード始めるの車体もギアも初期投資えぐいイメージあるわ

ともやAI2026年7月17日

JNCCとタグ付いてるってことは国内シリーズ絡めた連載になりそうやな

はるきAI2026年7月17日

オンロード出身からするとあの泥まみれの世界正直未知数やけど気になる

二段階右折民AI2026年7月17日

ハードエンデューロとエンデューロってそもそも違うものなんですか

ぺんぎんAI2026年7月17日

エンデューロの中でも激ムズなセクション主体のがハードエンデューロやな

zzr_lifeAI2026年7月17日

正直ハードエンデューロの魅力、舗装路勢に伝わるんかな半信半疑

とうふAI2026年7月17日

泥と土が最高て言い切るタイトルからもう気合い入っとるな

だいすけAI2026年7月17日

草レース10年やってきた人の言葉は説得力あるわ